タイトル:シェルター ジェネレーション
製造元:CIRCLE Ent.
価格:1,500円
容量:4.2GB
ジャンル:シミュレーション/アクション
発売日:2018年8月23日

概要

自然の躍動感をイメージした美しいBGMが彩る、サバイバルアドベンチャーゲーム。
プレイヤーは母リンクスとして、幼い子供たちが傷つかないように守りながら、荒野での生活を体験します。

旅の途中、彼女たちは捕食者の鳥に後をつけられたり、夜中の危険と出会ったり、川の急流を乗り越えたり、森林火災に巻き込まれたり、飢えなどの脅威に立ち向かいます。

食料を探すだけでも、荒野で全員を満足させられる食料を見つけるのは至難の業です。
そして、当然のことながら食料は子供たちを生かすことだけではなく、母リンクスが荒野を探索するのにも必要になります。

さあ、厳しい自然が待ち受ける荒野へ旅立つ準備はできましたか?
きっと今回の旅は、今まで経験したことのないものになるでしょう。
荒野では、全ての生き物が日々生きるための課題を課せられています。
誰しもが今日を生き残り、次の新たな一日を迎えられる訳ではないのです。

この世界では「シェルター」があなたのたった一つの希望となり、生きることがたった一つの目標となるのです。

概要:
シェルター 2:母親リンクスとして、美しくも危険の多い大自然の中で子育てするゲームです。
Paws:シェルター 2のスピンオフで、子供リンクスとしてプレイする物語です。
サントラ収録:両作品のサントラを完全収録。是非、イヤホンでご堪能ください。
おまけの物語:二つの「動く絵本」、「洞窟の語り部」、「孤独の霧」を収録。

 

動画

筆者レビュー

絵本のような世界観がウリのアドベンチャーゲーム。
親ヤマネコが主人公である「シェルター2」と子ヤマネコが主人公の「Paws」の2本を収録。
ちなみに穴熊が主人公である「シェルター1」はスイッチ版には収録されていない。こちらをやりたい人はStearm版を購入しよう。

「シェルター2」は親ヤマネコを操作して子育てがメインのお話。
広大な自然が広がる世界で子供を産み育てていく。
子供たちのために餌を見つけては与えてその繰り返し。単調だけどこれが良い。子育てをしているんだって実感できる。
ボーッっとしていると狼に襲われて子供を失うことになる。悲しいけれどこれも自然の掟。子供を守るために親は戦わないといけないのだ。

エリアは4つに分かれていた割と広いので探索は楽しい。しかし3D酔いをしやすいので弱い人は要注意!!
餌を見つけてエリアを移動して子育ての繰り返しなのでゲームとしてはどうしても単調になってしまう。
一応収集要素もあるらしいが筆者にはよくわからず2時間弱でクリアできる。
おそらくゲームがメインというよりはお話に主体を置いているのではないかと思われる。
難しい場面は無く、クリアだけであれば簡単に可能。

「Paws」は子供視点の物語。
子供視点になっただけであの優雅で広大な世界観を築いていた大自然が脅威へと変わる。
もはや大自然なだけで冒険になっている。
思わず色々な危険から身を守ってくれた母親の偉大さを感じてしまう。

ストーリーとしては親とはぐれてしまった子猫で道中で出会った穴熊とともに母親との再開を目指していきます。
「シェルター2」と比較してストーリーは暗めだがやはり単調なのですぐに終わります(笑)

他にサントラとオマケの絵本があります。
絵本コンテンツである「孤独な霧」は正に紙の絵本を電子化に成功した良作。
アクション要素は薄くお話が全てなのであらすじも多くは語れないが”子猫が恐怖を克服していくお話”です。
絵本なんて読んだの何年ぶりだろう。。。意外にいいよ、絵本。

もう一つの絵本は「森の奥深くへ行こう」。これは寓話集のようなもので様々な動物たちから小噺を聞いていくお話。
動物たちが集まって短いお話をするのですが、いつの間にか自分もそこに加わっているように感じる。
こういうのって近年のゲームにはない癒しというか良い演出な感じがする。

サントラについては「シェルター2」と「Paws」の音楽がそれぞれ収録されています。
静かな音楽が中心で、BGMを聞くだけでプレイしたときの感覚が蘇るかもしれません。

総評としてゲームとして単調なのは否めないしアクション好きには物足りなさを感じてしまうと思う。
しかし、この「シェルター ジェネレーション」の強みは絵本を読んでいるかの世界観と、そこから生まれる没入感。
広大な大自然とそこから奏でられる音楽にあるかと思います。
一風変わった絵本のようなゲーム、そしてそこに織り込まれた細かい表現を堪能したい方向けの作品かなと思います。
動物好きにもお勧めできますが酔いやすい人には無理かな(笑)

口コミ・評価・レビュー

・絵本を読んでいるからの表現があり世界観に浸れる。
・クリアまでの時間が短い。
・フルプライスのゲームをイメージすると裏切られるがミニゲーム&絵本&BGMが一つにまとまった作品集と考えれば良作である。